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事故防止のための放電抵抗

2016.06.04
一般的な電化製品は、当然コンセントを挿すことで稼働します。コンセントが挿された時、電化製品の回路では、まず、内部のコンデンサに電荷が蓄えられます。このコンデンサの役目として、電流の消費量が短時間で変化した時にも、電化製品が不安全にならないことや、瞬停と呼ばれる、人の目には分からない程度のごく短時間の停電が起きた際に、電源が落ちないために用いられています。 さて、このコンデンサは、電気製品の動作により、放電と充電を交互に繰り返しています。では、電気製品が電源オフになった時、つまりコンセントを抜いた時時は、本来の放電先となる電気製品が動作しないため、そのままではコンデンサの電化が放電されず、内部に残ってしまい、危険な状態になりかねません。これを防止するのが放電抵抗です。放電抵抗は、コンデンサの出力端子と、グランド間に繋がれている、たとえば10kΩほどの大きめの抵抗です。この抵抗の存在により、コンセントが抜かれていても、その抵抗を解して、電荷はじわじわとグラウンドに流れていくため、コンデンサの電荷が貯まったままで危険な状態にはなりません。