テレビの電気修理は基板交換がメイン
2016.06.12
ブラウン管テレビが主流の時代は、テレビの電気修理は、危険を伴うものでした。ブラウン管はその原理上、高圧電圧を印加されるため、修理に慣れていない人が、万が一通電中、もしくは帯電中のブラウン管を触ると非常に危険だからです。
一方で、最近主流の液晶テレビの電気修理は、ブラウン管ほどの危険はありません。ただし、基板の実装密度が高くなっている今日、技術のあるサービスマンであっても、部品を交換の電気修理を施すのは非常に困難です。多くの機能が1つのチップに集約されており、それらは、表面実装部品であるため、とても半田ごてで取り外したり再実装したりできる代物ではないからです。
この理由より、液晶テレビの電気修理方法は、専ら基板の交換がメインとなります。部品を取り寄せてはんだ付けをし直して、修理をするといったことは、メーカー専門のサービスマンでも滅多にありません。逆に言えば、交換する基板と最低限の電気の知識があれば、経験があまりなくとも、テレビの修理ができてしまうということになります。